お久しぶりです。

『人間失格』にてマダム役を務めさせていただきます、しょうです。

本日は同演目で堀木正雄役を演じる期待のニューエース、ぶっしーをご紹介いたします！

彼は前回の定期公演『バンク・バン・レッスン』で、映画の主人公に強い憧れを持つ、真面目な熱血銀行マンの西城役を演じておりました。

この時もはまり役だ！と思っておりましたが、今回も彼のキャラクターと役のキャラクターが相互に作用して良い味を出していっています。

私たち新大劇研の『人間失格』に登場する堀木正雄という男は、主人公葉蔵と同じ画塾に通っており、溢れ出るパアトスを筆に込め、日々カンヴァスに向かう、熱意ある青年です。

しかしカンヅメになってるだけでは良い絵が描けないと、悪友の葉蔵と街に繰り出す”遊び”を忘れない彼の姿は、世間の荒波を上手く乗りこなしているサーファーのようで、堂々と、キラキラとしていて、誰もが憧れて大好きになってしまうプレイボーイなのです。

ぶっしー自身は、堀木のことが理解できず、セリフの言い方から悪戦苦闘していました。

しかし素質と経験、彼持ち前のセンス、そして何より人一倍の努力で、演出が所望す堀木正雄を完成させてきています。

しかし疲れた様子はほとんど見せず、他の役者が困っていれば親身に相談にのり、共感し、やって見せながら演技の提案や改善点を上げてみせて、劇をよりよくしようと奮闘してくれています。

一回生でありながら何とも頼もしい限りで、そういうところにいつも感心しつつ、堀木っぽいなぁと微笑ましく思うのです。

木枯らし程度では到底冷めやらぬ、彼を含めた劇研人のパアトスは、ぜひ劇場で感じてくださいね！

「それでは、劇場で、お会いできるのを楽しみにしていますわ。」

マダム役のしょうでした。